Clojureの日本語書籍も数冊出るぐらいになりましたので、ここで一つ2015年6月時点でのClojure日本語書籍についてまとめてみました。
プログラミングClojure 第2版
Clojureの日本語書籍といえばまずコレ。
ハワイ在住Lispハッカーとして有名な川合史朗さん訳なだけあって、こなれた日本語での正確な記述は他のClojure日本語書籍の追随を許さないです。
内容も特別難しい訳ではないので、関数オブジェクト、ポリモーフィズム、マルチスレッドプログラミング辺りの概要が把握できていれば、 プロトコル、ソフトウェアトランザクショナルメモリ、エージェントなどのClojure特有の機能についてもすんなり理解できると思います。
おいしいClojure入門
プログラミングClojure 第2版 に比べて、周辺ツール・フレームワークに焦点を絞って解説したのが本書です。
Clojureは言語自体の魅力もありますが、デファクトスダンダードとなっているLeiningen、Clojureらしいサウンドプログラミング環境Overtoneなど、Clojure独自の周辺ライブラリ・ツールも魅力のうちの一つです。
本書ではClojureでよく使われる一通りのツール・ライブラリが解説されているので、どのようなツール・ライブラリを使えば目的を達成できるかを考えるときに本書は指針になるでしょう。
ただしClojureの周辺ライブラリは結構個人依存のプロジェクトが多いので、メンテされなくなるものも多いです。 本書を参考にしつつも、今流行っている・メンテが継続されているプロジェクトを把握するためにはgithubを巡回したほうが良いでしょう。
はじめてのClojure
dic.nicovideo.jp で有名になったニャンパス株式会社代表が執筆したのが本書。
内容自体は悪くないと思うのですが、 プログラミングClojure 第2版 の内容が素晴らしいので、領域がかぶる部分についてはこれより見劣りしてしまいます。 ただ プログラミングClojure 第2版 よりも価格は安いので、それなりに安い価格で言語の概要を把握したい方には良いと思います。
Clojureによる、初めての関数型プログラミング
Kindle専売のClojure日本語書籍です。 なんと100円。 題材となるゲームをClojureで実装していく過程を追えるので、体当たり的に学習したい方はこの本がオススメです。
Clojure Essentials: 入門書では飽き足らない人へ
プログラミングClojure 第2版 のそれぞれの単元を少し補完・踏み込んだ形で解説したのが本書です。
Effective Clojure的なものが欲しい方にオススメです。
まとめ
私が把握している限りで日本語でのClojure書籍をまとめてみました。 他にもClojureの日本語書籍を知っている方がいらっしゃれば教えていただければ幸いです。
さて、どの本を買えば良いかですが、個人的には プログラミングClojure 第2版 さえ読んで、あとは Clojure を読んでいくで十分な気がします。
あまり踏み込んだ解説はしませんでしたが、とりあえず現時点での選択肢として以上にまとめてみました。
興味がある方の参考になれば幸いです。