最近にわかに注目を集めている炊飯土鍋。
私も同僚から布教されて最近炊飯土鍋を使い始めたのですが、すっかり虜になってしまいました。
「炊飯土鍋を使うと炊飯器が不要になる」、布教者は口々にそう言います。
しかし元々炊飯は鍋でしていたしそれを淘汰するメリットがあったからこそ炊飯器は消費者に広く普及したはず。
そう考えていた私はその布教の言葉に半信半疑だったのですが、実際その通りになってしまいました。
理由としては炊飯器と炊飯土鍋、どちらにもメリット・デメリットはあるのですが、 総合すると明らかに炊飯土鍋の方が上という結論に至る人が多くなってきた、ということでしょう。
比較するために、私の考える炊飯器・炊飯土鍋のメリット・デメリットなどを項目別にまとめてみました。 3合炊きを前提とします。
価格
炊飯器は安いものは電気釜で5000円ほど、IHで高価なものは5万ほどします。 炊飯土鍋は安い商品なら1500円ほどで購入でき、高いものでも1万円以内であることが多いです。
価格の面では明らかに炊飯土鍋に優位性があるでしょう。
耐久性
炊飯器は機械的に壊れるリスクがあり、炊飯土鍋は割れるリスクがあります。
炊飯器が機械的に壊れた場合は、新品を正規のルートで買えば1年のメーカー保証があります。 炊飯器を1年より長い期間使用した時の故障率については、明確な資料がなかったため不明です。
ただ経験的に言うと私は、炊飯器はそれほど壊れやすいものではないと思います。
炊飯土鍋のAmazonレビューで安い商品は「炊く時に割れた」という評価がされている時もあるので、 意外と割れるリスクは高いのかもしれません(私の身の回りで割れた人はまだいませんが)。
ただ割れても安いものであれば1500円ほどなので、あまり故障率は気にしなくても良いと思います。
物理的に落として割れるリスクが一番高いと思うので、炊飯器よりは慎重に扱ったほうが良いでしょう。
美味しさ
これは圧倒的に炊飯土鍋の方が良いと考えています。
炊飯器は高級なものであればあるほど美味しく炊けるのですが、最上位の炊飯器でさえ1500円の炊飯土鍋に敵わなかったです。
そして炊飯土鍋はおこげを簡単に作ることが出来、おこげの量で風味も変わってくるので、 味のバリエーションを簡単に出すことが出来るというメリットもあります。
また、私の経験的には炊飯土鍋で炊いたお米は冷蔵庫で冷やした後温めなおしても美味しさが劣化しにくいです。
設置条件
炊飯器(電気釜)の場合は電源の確保ができるところ、炊飯土鍋であればガスが使用できるコンロが前提となります。
電源がない家屋はあまりないと思いますが、ガスコンロが使えない家屋はそれなりにあるため、設置条件は炊飯器の方が緩いです。
手軽さ
これについてはだいぶ人によって評価が変わりそうです。
炊飯土鍋は基本的に米を30分以上水に浸すのが前提になりますが、炊飯器ではそういう前提は無いです。 ただ炊飯器で炊く時も水を30分以上浸したほうが美味しく炊けるので、これについて私は特に炊飯器との違いを感じませんでした。
炊飯土鍋に比べ炊飯器は、安全に炊ける、予約機能が使える、炊きあがるまで時間管理をしなくて良いという長所があります。
炊飯土鍋の場合は火を使うため、時間を測って安全と炊きあがりに注意して炊く必要があります。
炊飯土鍋は3合炊きの場合、火にかけるのは15分ほどです。 コツを掴めば15分タイマーで測ってあとは火事にならないように気をつければいいだけです。 むらす時間を併せても30分ほどで炊きあがるので、炊飯器と比べてそれほど面倒だとは私は感じませんでした。
まとめ
以上のようにまとめてみましたが、どの要素に重きをおくかというのは人によって変わってくるとは思います。
ただ多くの炊飯土鍋愛好家は、明らかな美味しさと手間はそれほど炊飯器と変わらないという認識から、炊飯土鍋を選択しているように感じています。
そして私の周りでは、炊飯土鍋を試してから、炊飯器を使う生活に戻った人は一人もいません。 そう、ただひとりとして。
既にちょくちょく炊飯土鍋の紹介記事が出ているので、私があえて宣伝する必要は無いかもしれませんが、 この記事で炊飯土鍋愛好家が増え、よりよい自炊生活を送るきっかけとなれば幸いです。