水島雄太のブログ

個人的かつ雑多なブログです。

三戸浜でシーカヤックをレンタルした

最近の陸っぱりはどこも人で混雑しており、出来るだけ人がおらず自分のペースで出来る釣りの選択肢を広げたい、というところでシーカヤックを運用することを考えている。

シーカヤックは以前下田で一度だけ借りたことがあるものの、その時は本格的にシーカヤックを運用する気は全くなく、さらに二年ほど前の体験であり記憶がおぼろげになっていた。

そのため近場でシーカヤックをレンタルすることで、シーカヤックを運用した場合に想定される運用負荷やコストを見積もることを考えた。

三浦半島のシーカヤック

三浦半島は砂浜も多くシーカヤックが出艇できる場所もそれなりにあり、シーカヤックをレンタルできるところもぼちぼち存在する。

私の自宅からの距離でいうと、観音崎ロハスカヤックが一番近いのでそこで予約しようと考えたが、何回か電話してみたもののつながらなかったので、次点でぱっと借りられそうなバムシークラブからシーカヤックをレンタルすることにした。

バムシークラブではフィッシング用のシーカヤックが一艇しかないらしく、元々二人二艇で出艇する予定だったのでどうしようかと思っていたのだが、一緒に行く予定だった同僚が体調不良のため当日キャンセルすることになったため、自分はありがたく一艇しかないフィッシングカヤックを使用することが出来た。

シーカヤック出艇

真冬のシーカヤックでは万全を期するならドライスーツを着込んで仮に落水しても大丈夫なようにしておくのが良いらしいが、シーカヤック運用を検証する段階でそこまでコストをかけるのは高いと思ったので、普通の船釣りの恰好で挑むことにした。 比較的気温が高く水温も高かったので問題になることはなかったがリスクが高いので、次来るときはできるだけドライスーツなど専用のスーツを着込んでチャレンジする方が良いと思う。

借りたシーカヤックミニエックス というフィッシング向けのカヤック。 ロッドホルダー用の穴が4つあけられており、荷台も小さいバッカンとクーラーが積載できたので、積載量で不自由することはなかった。

後席にバッカン・クーラーをつけるので当然モノを出すときは後ろを振り返らないといけないわけで、魚が釣れたり仕掛けを変えるたびに、体をねじって後席のバッカンやクーラーを開けるのは正直かなり面倒臭い。

パドルで漕ぐときに邪魔になるため前方に大きい荷物を載せるのは難しいが、ちょっとした仕掛けなどを入れるミニボックス・トレーなどを用意するともっと効率的に仕掛けの交換などが出来たかもしれない。

シーカヤックでの釣り

これより2週間前に油壷手漕ぎボート釣りで使おうと思っていた(生憎その釣りは艇の不足により中止になった)、GARMIN の Striker Cast GPS Typeを今回初めて使用した。

使ってみた感想を一言で表すと、かなり強力な武器になる可能性を秘めている、といったところだろうか。

今回の釣りではこの魚探のおかげで釣果が出たという実績を作ることは出来なかったが、魚群、海底の地質、深度、タイラバの位置が思っていた以上に詳細に取得することが出来たし、何回も通うことでこれらの情報が釣果に響いてくる予感を感じさせた。

何よりも、この魚探を使ったことで釣りが一段と楽しくなった。

タイラバの位置が割と詳細に把握できたし、タイラバを追ってくる魚影も確認できた。 魚群が映ったときに、魚種を推定してこの魚種ならこの辺りにタイがいそう、とかそういった推測をする機会も増えた。 割と海底の地質や地形も把握できて、このぐらいエコーが濃く出ているなら岩質はロックだ、ふわふわざらざらとしたエコーなら海底には水草や藻が生えているなども推測できた。

ヤマハシースタイルのレンタルボートではこれより高性能な魚探が搭載されているが、この場合深めのポイントで釣ることが多いこと、振動子の取り付け位置と釣り座が離れていることであまり詳細にタイラバーをトレースできなかった。 また、全体の釣りのペースに合わせるので、高頻度のポイント移動が出来ないなどレンタルボートなりに出来ないことも多かった。 これらの検証がしやすくなったのは、自分のなかでかなり大きなカヤック運用のメリットと言える。

他に今回の細かい気付きとして、以下の様なことがある。

  • 魔法瓶にコーヒーを入れることで暖かい飲み物をカヤック上で飲めることに気づいた
    • 一応魔法瓶は持っていたが、これほど保温効果があるとは思っていなくて、朝に入れたコーヒーが午後を過ぎてもほぼ冷めないまま飲めることに感動した
  • シーカヤック疲労感が気持ちいい
    • 今回は荒崎の鼻まで行ったが想定以上に出艇場所から離れていて、帰りは45分ほどシーカヤックを漕いでいた。この疲労感がなんとも心地よかった
  • ダイソーの指ぬき手袋が良い
    • ダイソーの親指・人差し指抜きの手袋を買ったが、適度に薄くて乾きやすいので、気軽に水の中に突っ込めたし、防寒性能もそこそこあった。ダイソーで何個も買いだめしておいてもよいかもしれない。

そうそう、今回の釣果を述べるのを忘れていた。

今回のシーカヤックでの釣りは、結局ホウボウ1、エソ2だった。 いずれも魚探の反応がない単調なポイントでのヒットだった。

釣果が良いとは言えないが、小潮で風もそこそこ出そう、というコンディションを考えるとそこまで悪くなかったように思う。

次の釣りでは、魚探を駆使したことによる釣果を期待したい。

シーカヤックの運用

さて本題のシーカヤックの運用であるが、レンタルする分にはシーカヤックでの釣りは思っていたより窮屈さは感じなかった。

最初はカヤックが安定しないことに不安を覚えたが、シーカヤックの操船に慣れることで、その不安は払拭されていった。

ただ今回はレンタルであったが、実際にシーカヤックを運用する場合には、 シーカヤックの運搬・保管、シーカヤックの洗浄・メンテナンスを行う必要がある。

シーカヤックの艇置は、クラブによってまちまちだが、今回レンタルしたクラブでは、月7000円超ほど。 さらにトイレ・洗い場・シャワーなどを利用するために月1500円ほどがかかる。 毎月かかるコストは1万ぐらいを見ておくと良いだろう。

カヤック自体のコストはそれほど高くなく、10万〜30万ほどでほとんどのシーカヤックを購入することができる。

シーカヤックを艇置しない場合は、クルマのキャリアなどに積み、毎回運ぶ必要があるが、キャリアに毎回積んだり、キャリアやキャリーカートにかかる時間的・体力的・金銭的なコストを考えると、気軽に乗ることも難しくなってくる。 そもそもまだクルマを所有していないため、この運用はクルマを購入してからの話となる。

今回のシーカヤックは7時間レンタルで4500円だったが、継続的に月に4回使用して18000円。 カヤックの購入費用を30万、月のカヤックの維持費を1万と考えると、300/8=37.5ヶ月使うとペイ出来る計算となる。

個人的に、これはペイするまでの期間が長すぎる、と思ってしまう。

しばらくはレンタルで良いかもしれない。

対策したいこと

今回の釣行では以下のような要望や不都合が生じた

  • 前方にトレーやミニバッカンが欲しい
    • シーカヤックは基本的に背面に荷物を置くことが多く、ちょっとした荷物を取るために後ろに振り向くのがとてもコスト高
  • スマホ台は無くてもよさそう
    • 魚探用にスマホをバッカンにマウントしてみたが、バッカンは後ろに備え付けるので意味が無くなってしまった。
    • 普通に首からスマホケース吊り下げて見る、で十分だったのでちょっと長めのストラップに替えれば十分
  • カヤックウェア
    • 濡れることに対して脆弱すぎるので、もうちょっと装備を整えたい
    • 特に足が濡れるのが嫌。ダイビングシューズなどを履いた方が良い

上記の課題を解決した上で次の釣行に挑みたい。