はじめに
このラップ口座入門は発売されたばかりであるが、仕事で推薦図書になっており、必要なドメイン知識を身につけるのにちょうど良さそうと思ったこともあるので、この機会に読むことにした。 分量自体はそれほど多くなく、数日で読むことができたので、学習したことのまとめや感想などを残しておくことで記憶の定着を図る。
勉強になったこと
- 有価証券の売買によって手数料収入を得るコミッション型営業から預かり資産がくに応じて手数料を得るフィー型営業への転換が進んだ
- 投資一任口座≒ラップ口座
- 厳密には違うようだが、本書では明確に区別せずに使っている
- ラップ口座のラップは「食べ物を包む薄いフィルム」と同じ
- 投資一任は何もかもおまかせではなく、一定以上のルール(投資してよい資産や投資上限など)のもとで一任するもの
- 景気の波(景気サイクル、景気循環)
- バランス型投資信託とラップの違い
- 現代ポートフォリオ理論
- 平たく言うと、「リターンは合理的にリスクを取ることで得られる」
- 行動ファイナンス
- 効率的フロンティア
- ノーベル財団の運用資産は約650億円毎年の運営費が十数億円
- 毎年2%の利回りで運用するのは結構たいへんそう
- 目標として、インフレ調整後で少なとも3%
- アメリカの大学はやばいぐらいの資産を運用している
- 年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の運用資産は186兆円
- 米国の投資一任残高は9.2兆ドル(1000兆円ほど)
- 米国では1990年代から個人での投資一任契約が広まってきた
- ゴールベース資産管理とは顧客ごとに違うゴールに合わせて、リターンの水準を考えていくもの
- 目的毎に口座を分けることをメンタルアカウンティングという
- クルマの積立で別口座にわけたりなど
- アドヒアランスとは、固着、支持、遵守という意味
- 医者の投薬指示をどうやって継続してもらうかとか
- 投資も同じように行動ファイナンスの観点から顧客に投資行動をして貰う必要がある
- アドバイザーの付加価値は行動コーチング
- 目先のことにとらわれて合理的な行動を取らない投資行動をダルバー効果という
- ブラック・ショールズ方程式
- 過去を振り返ると、世界の人口が増加することで、世界のGDPは成長し、結果として世界の時価総額が拡大してきた
- 逆に言うと人口が減ると、時価総額は減っていく?