水島雄太のブログ

個人的かつ雑多なブログです。

タイラバの座学復習

概要

今週末に相模湾でタイラバ船を出す予定であり、先日のエギングでの教訓から、下調べを入念にし、理論に基づいて行動することが結果的に釣果に結びつく事が多いと結論づけた。 そのため、今回のタイラバはいつものように漫然とするのではなく、仮説・検証に基づいた釣り理論を組み立てることを意識する予定である。

その仮説・検証の際に必要となる座学について、ここで一度まとめてみようと思う。

魚探編

基本的に低周波: 50kHz、高周波: 200kHz で探るのがセオリー。 魚探には通常、Aスコープというものがあり、これは現在のエコーの強さを垂直に表現したものである。

魚探で探る際に、船を流す速度が早すぎると船の航行によるノイズが目立ち、遅すぎると広範囲を探ることが難しくなることから、適切な船を流す速度が求められる。

経験的には、2ノット程度が、小さな反応を見落としにくく、反応を見つけた際にもすぐに停船できるスピードとのこと。

ポイント編

基本的には、かけあがり、砂地や砂れき帯に小さな根が点在しているようなところにマダイがいることが多い。

また、タイが生息している水深は、50mを基準に浅場、深場を探っていく。

基本的には、水温が低くなる時期には比較的水温が安定している深い場所を好む。

そのため夏は浅場、冬は深場を攻めるのがセオリー。

しかし、マダイが好んで捕食するイワシなどのベイトフィッシュが接岸している時は、水温が低くても浅場にいることが多い。

ウルメイワシなどのベイトの大群に遭遇した場合は、海底付近を狙うのではなく、そのベイト反応が出ているタナ付近を重点的に狙うのが有効。 その場合は、ベイトフィッシュの遊泳層をゆっくりタイラバが通過するように演出するのが重要。

キューバダイビングでマダイの捕食行動を確認すると、常にベイトフィッシュを追い回しているのではなく、追った後は少し離れて、ベイトフィッシュ達に安心感を与え、再び襲いかかる…を繰り返す。 その状況を船上に居ながらにして確認するのは困難だが、一つの目安として有効なのは魚群反応の密度の均一性のチェックだ。

魚群反応が一様な濃度だった場合は天敵から襲われる心配がなく、安心してのんびり泳いでいる状況。

逆に反応の密度が濃い部分と淡い部分があり、不均一な場合には天敵の存在により逃げ回っている状況にあると推測できる。

ルアー編

マッチ・ザ・ベイト」という用語があり、その時、魚が捕食しているエサと同じサイズ、同じ形、同じ色のルアーを使用する・・・という意味。

たとえば、イワシの群れにタイが寄る(いわゆるイワシパターン)の場合には、イワシの光り方に似た金のオモリやスカートを使用するのが有効。