はじめに
つい先延ばしをしてしまう、というのは大なり小なり誰しもがもっている性質だと思います。
大多数の人は、締切で先延ばしを回避します。 少なくとも締切で、長期的には先延ばしをするデメリットが先延ばしをするメリットを上回るからです。
しかし、ADHDの性質が強い人は、短期的な利益を追求する傾向があることから、なかなか先延ばしを改善することができません。
ここでは、そのような傾向が強い人がどのように先延ばしグセを改善するか、ということについて記述します。
先延ばしをする理由とその改善方法
考える余裕がない
ワーキングメモリが逼迫しており、考える余裕がないパターンです。
正確に言うと、考える余裕がないことで、問題を分割することに思考を割けないパターンとも言えます。
考える余裕がない
→ タスクとして分解できていない
という因果関係が成立しますが、
タスクとして分解できていない
からといって、考える余裕がない
わけではないので、別事象として扱っています。
考える余裕が無い場合は、潔く休息をとるしかないでしょう。
タスクとして分解できていない
やる内容が抽象的でタスクとして切り出せていないパターンです。
疲れているわけではないが、タスクとして切り出すのが面倒で、先延ばしをすることがあります。
このパターンの場合は分解タスク自体に億劫さを感じているので、10分などの短いスパンのポモドーロ・テクニックで、分解タスクに対する心理的障壁を減らしましょう。
興味が沸かない
興味が沸かないが、やらなければならないタスクに対して、先延ばしをするパターンです。
興味を持てないことに対してストレスを感じやすい性質を持っていると、このパターンに陥りやすいと思います。
直接興味が沸かない場合でも、関連する領域について自分でオーナーシップを持って調べたり何かしらモノを作ってみると、興味が喚起されることがあります。
難易度が高く感じられる
難易度が高くて達成までに時間がかかりそうと思うパターンです。
そもそもの難易度が高すぎる場合は、適切な難易度に設定し直す必要があります。 難易度が高いと感じているものは、じつはモデル化がちゃんとできていない場合が多いので、 理解していることと理解していないことを整理して、理解していないことを正確に学習したり、モデリングをしっかりやる。
まとめ
上記のことを実践すれば先延ばしグセは大なり小なり改善できるのではないかと思います。 ただ先延ばしをする時は、思考自体を面倒臭がっている事が多いので、実行するのは容易ではありません。 そのため、出来るだけ上記のことを機械的に実行できるようにパターン化すると、改善しやすいのではないかと思います。
先延ばしの兆候が出始めたときに確認すること
- 疲れている?
- 休む
- 難しい?
- モデル化できていない?
- 調査、モデル化
- モデル化できていない?
- 面倒くさい?
- 興味がわかない?
- 近い周辺領域を調査したりモノを作る
- 何も考えずに手を動かす
- タスクに分解できていない?
- 10分ポモドーロでタスク分解する
- 興味がわかない?