はじめに
私はワーキングメモリ容量が少ない自覚を持っていますが、だからといって学習を怠るわけにはいきません。
ワーキングメモリ容量が少ないということは学習においてハンデとなることが多いですが、だからこそ学習戦略が重要となります。
ここではワーキングメモリの容量が少ない人が採るべき学習戦略について、コンピュータをモデルとして考えていきます。
ワーキングメモリ容量が少ない人が採るべき学習戦略
まずはワーキングメモリ容量が少ないことをコンピュータに置き換えてモデル化します(そもそも、ワーキングメモリという言葉自体、コンピュータから借用してきた言葉と聞いています)。
ワーキングメモリ容量が少ないということは、コンピュータで言うとメインメモリ容量が少ないことに相当します。
他のモデル候補として、CPUの一次キャッシュ・2次キャッシュなどもあるとは思いますが、一旦メインメモリとしてモデル化します。
ワーキングメモリ容量が少ない人でも、長期記憶は問題ないことが多いと言われていますが、このことからもワーキングメモリと長期記憶はモデルとして独立していると考えられます。
長期記憶は以下の特徴を備えています。
- 記録に反復や時間が必要
- 長期間使っていないと記憶が飛ぶ
以上のことから、長期記憶はネットワーク越しのSSDのデータベースとします。
また長期記憶から情報を取り出す作業も、よく使う情報については早く取り出され、よく使わない情報については思い出すのに時間がかかることから、長期記憶から記憶を取り出す際は、長期記憶専用のキャッシュ領域に情報がキャッシュされるとします。これは キャッシュサーバーとモデル化します。
これらをまとめると、以下のようになります。
- 長期記憶 → ネットワーク越しのSSD
- ワーキングメモリ → 実行中アプリケーションのメインメモリ
- 長期記憶キャッシュ → キャッシュサーバー
以上の構成でパフォーマンスを発揮するためには、以下の点が重要となります。
- こまめにメインメモリの内容を整理して、DBに挿入
- キャッシュサーバのウォーミング
- メモリリークを起こさない
これはそれぞれ以下のように実生活に置き換えることが出来ます
- こまめに情報をノートなどにまとめる
- これは、実生活に当てはめると、メモをこまめに採る、メモをこまめにまとめることに相当します。
- まとめた情報を何回も反復する
- これは実生活で言うと、付箋にメモをしてこまめにチェック、暗唱することなどに相当します。情報を暗誦するのも効果的です。
- 長期記憶に保存するためには、時間がかかりますが、ワーキングメモリが少ない人にとって出来るだけワーキングメモリを節約することが重要であるため、ちょっとした情報なども出来るだけ長期記憶に保存するコストを払ったほうが良いと思います。
- 今やっている作業以外のことは考えない
- ワーキングメモリ容量が少ない人こそありがちなのが、今やっている作業以外のことを色々考えてしまうこと。メモリリークを起こさないように意識しましょう。
まとめ
ワーキングメモリが少ない人が採るべき学習戦略についてまとめてみました。
コンピュータとしてモデル化してまとめてみると、結局ADHDの仕事術やワーキングメモリに関する書籍と同じような結論になりました。 それほど、人間とコンピュータはモデルとして近いということでしょう。