Lispが流行らない理由として「括弧が多い」ということはよく挙げられる要素だと思います。
それでは何故「括弧が多い」ことが敬遠されるかというと、以下の2つが考えられます。
- 読みにくい
- 書きにくい
そのビジュアル面から、「括弧が多い」ことで「読みにくい」というイメージを持ちがちですが、 それ以上に「書きにくい」ことがネガティブな要素になっている気が最近してきました。
Lispのコードを書く際に、環境として必要となる要素については最低限以下のものが考えられます。
- 対応する括弧を強調表示
- 対応する括弧の削除
- 指定範囲への括弧挿入
- 対応する括弧にジャンプ
- 選択括弧のREPL実行
このような構成要素についてはエディタやIDEの設定をちょっと変えたり、プラグインを追加すればすぐに実現可能なことが多いのですが、プログラミング歴がそれなりに長い人でもあまり環境を最適化するという習慣を持っていない場合があり、 環境整備の敷居が想像している以上に高いのではないか。
一般的なプログラミング言語の場合、たとえメモ帳でコードを書くとしても プログラムが書けないということも無いと思いますが、 Lispの場合エディタ、IDEの支援がなければコードを書くのもままならない羽目に陥ることは 容易に想像できます。 個人的に1,2,3が無ければかなりきついです。
ということで、もし仮にLisp系の言語が流行るととなると、 言語以上に開発環境が重要になるような気がしました。
尤も、Lispが流行る、そんな日は未来永劫来ないのかもしれません。
しかし寿命で言うと、Lispは100年後もほそぼそと使われているんだろうなー、と予感させる言語であるようにも思います。